2020.12.11

【認知症】お風呂に入らないのが困る。【入浴拒否】

岩手県滝沢市のデイサービス、通所介護 楽です。

 

盛岡市と雫石町も対応している、介護施設です。

 

長い時間のデイサービスといえば、通所介護 楽ですよー。

 

 

家で、介護を行っている、

つまり、在宅介護を行っている方にとって

一大イベントのひとつ、

お風呂がありますよね。

 

 

入浴介助は、

介護施設でも一大イベントのひとつです。

すんなりと

「あら、お風呂ね、いきましょう」

と喜んでいる人は

特に困ることはないでしょう。

しかし

「昨日入ったから入らなくていい」

などといって、

入浴拒否するかたがいます。

 

 

これは、

あるある

ですよね。

 

 

何度も何度も

「お風呂だよーお風呂いこー気持ちいいよー」

と伝えても

どんどん表情がけわしくなってきて、

「入らないっていってるでしょ!!!」

と、とても怒ってしまいます。

 

 

そうなってしまったらもう大変

 

お風呂に入らないということが

他の行動にもつながり、

ご飯も食べない

薬も飲まない

トイレもいかない

とにかくプンプン

 

 

家族のあなたや、介護者は

「あちゃー、こうなると長いんだよな…」

 

とか

 

「さて、どうしようかな、何やれば気が変わるかな」

 

なんて思います。

 

でも

 

実際、お風呂に入らないのは困りますよね。

 

 

 

入らないとき、どうしたらいいんだろうって

 

思いますよね。

 

調べると、

 

顔をふくことから徐々に徐々にとか

 

「足湯だけでもしよう~」

 

「着替えだけでもしませんか?」

 

とか

 

少しずつ、少しずつ・・・・

 

なんてでてきます。

 

わかります

 

あなたの声がきこえてきますよ

 

「そんなんで入ったら苦労しないよ!」

 

「それでもダメだから困ってるんだよ!!!」

 

 

ですよね。

 

 

正直

ダメなもんはダメです。

 

「ええーどうするのー?」

 

気持ちはわかります。

 

介護士でも、大苦戦です。

 

人を変え、タイミングを変え、言葉をかえ…

 

あらゆるもので興味を引き・・・・

 

それでもうまくいかないときもあります。

 

あなたからすると、

 

介護職員のくせにそんなんでいいのか!!!

 

って怒るかもしれません。

 

申し訳ありません…

 

その時その時で、

 

うまくいくときもあります。

 

うまくいったときを

 

積み重ねて

 

「もしかしたら、こうするといいかも?」

 

が見えてきます。

 

そこから

 

黄金のパターンがうまれてきます。

 

「なんだ、なんとかなるんじゃん、さすが介護士さんたちだ」

 

しかし、

 

とても時間をかけてゆっくりとです。

 

介護職員とて

 

一発で回答をだせることも少ないです。

 

どうか

 

長い目でみていただけたらと思いますね。

 

話が若干ずれましたが

 

家で介護をしているときに

 

お風呂に入らなくて

 

困った!!

 

ってなったときも

 

焦らずいきましょう。

 

 

介護施設で働いている介護職員でも

 

時間をかけてゆっくりと

 

黄金パターンを見つけ出すので

 

あなたも

 

ゆっくりと長い目で。

 

 

 

 

とはいっても

 

 

臭いが…

 

という悩みもありますよね。

 

身体にもよくありません。

 

 

そんなときは

 

ひとりで抱え込まず、

 

まずは1回のために

 

時間をかけて

 

いきましょう。

 

家族総出で、ヘルパー総出で。

 

 

 

ちょっとしたアドバイスです。

 

100%成功するというものでもありませんが、

 

入浴拒否に対する手段の一つとして…

 

それは

「シレッと」

行うです。

 

例えば

 

座っているイスから

 

脱衣場へ向かう時、

 

「歩くのおぼつかなくなってきてない?ちょっと歩いて見せてよ」

 

「あそこまで歩ける?」(脱衣場まで歩かせてみる)

 

脱衣場まできたら

 

「座ったり立ったりするときふらつかない?やってみて」(脱衣場のイスを使う)

 

「なんか腰痛そうだけど、大丈夫?湿布はるよ」背中めくってみる。

 

「なんか塗った?ヌルヌルして貼れないからちょっと洗うよ」

 

「ズボン濡れるからごめんねー」

 

洗うよー

 

髪ぬれちゃったー

 

といった流れです。

 

 

何度もいいますが。

 

100%成功の必殺技でもないです。

 

このやり方の、特徴としては

 

許可をとらず、イエスを引き出す

 

ということです。

 

歩けるの?→イエス

あそこまで歩けるの?→イエス

座ったり立ったりできるの?→イエス

湿布はるよ→イエス

ぬるぬるしてて貼れないから洗うよ→イエス

 

 

こんなにキレイに

 

引き出せることもまあなかなかないです。

 

 

そして

 

実は、

 

介護の教科書的には

 

「うーん…」

 

かもしれません。

 

 

原則として

 

「〇〇してもよろしいでしょうか?」

 

と、許可をもらってから動作に入ります。

 

きっと、

 

在宅介護をしているあなたも、

 

このブログを読んでいる介護職員のみなさんも

 

こんなふうに薄々感じていると思います。

 

許可を得てからしかできないとなると

 

困る…

 

って。

 

 

許可を得るということが目的となると

なかなか難しいと思います。

 

 

というかですね。

そもそもの目的はなんでしょう。

今回の入浴拒否に関しては

「清潔保持ができないことによる体調不良を防ぎたい」

というのが目的です。

その目的を達成するために、逆算していきましょう。

で、

入浴をするという考えもとっぱらうと

「体調不良をおこさないようにする」

が目的になります。

極端な話ですが、

 

体調を崩さなければ、オッケーなんです。

 

そもそもの目的を

考える癖を身につくと

在宅介護の取り組み方も

変化するかもしれませんね。

 

 

 

ちょっと最後は入浴拒否とは

 

話がずれてしまいましたが、

 

これからの在宅介護について

考えるきっかけになれば

幸いです。

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