【実感】認知症ってどんな感じ?
認知症の方ってどんな感じかを
あなたは考えたことがありますか?
「忘れっぽくなるんだよね」
「怒りっぽくなるんでしょ?」
「あれがないこれがない~ってはじまる」
実は、それぞれにつながる感情があります。
それは
「不安」
です。
もちろん、全てがこうだとは言えませんが、
これからお伝えすることを知っているだけで
あなたの考え方がかわります。
あなたが、
おかあさんおとうさん、はたまたおじいちゃんおばあちゃんの
認知症に悩んでいるのなら
「ああ、不安だから、怒っているのか・・・」
「見つからないと、不安になるよね」
なんてあなたの感情が爆発してしまう前の1拍が生まれて、
余裕のある生活がおくれますよ。
さて、
認知症の方の大きな不安
確か、昔読んだ本、はたまた授業で習ったやつで
私の知識のひとつとしてしっくりきているものがあります。
それは
「電車で寝過ごしてしまったときの不安」
に近いものだということ。
電車で寝過ごしたときに
「あれ?寝た!?今何時!?この駅どこ?この景色・・・あ、降りる!?・・・荷物は!?」
5秒くらいのなかですんごい頭が回転して、
ひとつひとつ自分自身で、疑問→解決を繰り返していきます。
解決するからいいですけど、解決していないときの不安っていったらもう、恐ろしいですよね。
わからない
しかでてこない。
この感覚が、ずーっと続いているんです。
もし、
「この駅どこー!?今何時ー!?降りるのー!?」
って不安になっているときに、隣に座っているあなたの仲の良い友達が
「うるさいな!◯◯駅だよ!まだ降りないよ!いいから静かにしてなよ!」
って言われたらどうですか?
「なんでこんなに怒るの?本当にわからないのに・・・」
って余計に不安になりませんか?
余計に不安だから、もう一度聞いてしまうあなた
「ねえ、この駅って本当に降りる駅じゃないの?」
ところが
「大丈夫だよ!何回も言わなくてもいいよ!」
なんて返ってきて・・・
次第にあなたもイラッとしてきて・・・
この流れが、
大きな不安が生み出す、怒りっぽさになります。
再度、いいますが、全員がこうではありませんが、
不安は、次のマイナスの感情を生み出します。
※得意のざっくり説明ですが、
この不安が「中核症状」と呼ばれ、怒りっぽくなるのが「周辺症状」といいます。
いかに中核症状を、抑えられるかどうかで、周辺症状の大きさが変わるといわれています。
中核症状、周辺症状は、まだまだ他に症状があるので、気になる方は調べてみてください。
もしかしたら、ケアマネさんとの話し合いの中で、この単語がでてくるかもしれませんね。
では、あなたはおじいちゃんおばあちゃんに、
どうすればいいのでしょうか?
もちろん、おじいちゃんおばあちゃんに、大丈夫だよ大丈夫だよと優しくよりそうことができれば
少しでも不安が取り除かれます。
しかし、
正直、
大変ですよね。
1回、大丈夫って言えばいいというわけでもなく、
毎回、毎時間、毎分・・・
あなたが、倒れてしまいます。
100%、120%おじいちゃんおばあちゃんに向き合う体力、時間、生活があれば
できるでしょう。
しかし、
炊事洗濯料理などの家事
保育園の送り迎え、子どもの部活動、学校行事などの子育て
生活資金を得るために、眠い目をこすりながらの残業
これらを行いながらのそれは、しんどいです。
なおさら
「どうすればいいんだ!?」
です。
では、
どうしたらいいんだ!?と考えるのをやめてしまいましょう。
できることをやる、できないことはまかせる。
これだけです。
おじいちゃんおばあちゃんの不安は、こんな不安なんだということとをこの記事で知れたあなたは、
これから接するたびにどこか頭の片隅に、ちらつくでしょう。
それで大丈夫です。
「今のだめだったかな・・・こういえばよかったかな・・・」
って、たまに反省もするでしょう。
それでいいんです。
振り返ることができて、振り返ったなかで、
できること、できないことがみえてくるかもしれません。
「夜、寝るときくらいは、穏やかに接することができるかな」
って思えば、デイサービスを使って、日中を施設におまかせ。
「土日は子どもの行事でどうしても頭がまわらない!」
って思えば、ショートステイなどを使って、土日を施設におまかせ。
この考えにいたるには、
本日の記事で得た
「認知症の方の不安って、こんな感じで、こんな不安だから、こうなる」
という、ざっくり知識があるだけで考えることができます。
明日からのあなたは、
どう、おじいちゃんおばあちゃんと接することができますか?
あなたのやれること、まかせることを
見つけることができるでしょうか。
まずは、一拍おいて、
ゆっくり考えてみましょう。